
大切な人が亡くなった時、多くの人が
「一生その人を想い続けながら生きる」
ことを美徳とするでしょう。
しかし、その人を一生想い続けながら生きることと、自分の人生を全うすることは別物です。
若くして大切なパートナーを亡くしてしまった場合、埋められない悲しみを抱えながら生きることは違います。
新しいパートナーを見つけて幸せな笑顔で過ごすことは、亡き人も望んでいることです。
もし、亡くなったのが相手ではなくあなたであった場合
あなたは、志半ばで命を失い、大切な人を悲しませるなんて思いもしなかったでしょう。
一生そばにいて、ささやかでも幸せな人生を送ることを思い描いていたはずです。
もっと生きたかった。でも生きることができなかった。
自分なき後も、幸せに生きて欲しいと願いませんか?
亡くなるということは、肉体がなくなるということです。
心や意識・思考などの目に見えないものは、死後に存在するのでしょうか?
私は、形を変えて存在すると考えます。
そうでないと、起こり得ないことが現実に起きるからです。
あなたは死後、肉体のない透明人間のような感じになったとします。
悲しみに暮れながら1人で涙を流すパートナーを目の前に
あなたは抱きしめることも、話しかけることも、その存在を知ってもらうこともできないのです。
その苦しみは、生きている時の比ではなく、非常に辛い。
こんなことになるくらいなら、誰かと新しい一歩を踏み出して欲しいと切に願います。
大切で幸せにしたいと思った相手が、自分のせいで悲しみのどん底にいる姿なんてみたくないのです。
しかし、その願いは本人には伝わりません。
「あなたは生きている。どうか幸せに生きて欲しい。私を忘れろとは言わない。ずっと応援している。いつかまた会えるから。信じて」
また会えるんです。本当に。
だからそれまで、自分の心を閉ざすことなく、前向きに精一杯生きることが大切なのです。